DBusのEmacs Lispバインディング
Emacs の scratch バッファで DBus のメソッドを叩いたりできるので便利。たぶん。 DBus 便利じゃんね。(分かってない)
準備
require
する。M-x describe-function
すると勝手に内部で require
するようなので
忘れていたが、当然といえば当然。
(require 'dbus)
Introspection
プロパティとかインターフェースを眺めるやつ。 GNOME Shell のスクリーンショットのインターフェースを眺めてみる。 XML でなくて S 式で表示される。
(dbus-introspect-xml
:session "org.gnome.Shell"
"/org/gnome/Shell/Screenshot")
メソッドを叩く
適当に introspection で見えた通りに引数を詰め込んでウィンドウのスクリーンショットを撮ってみる。
コマンドラインの dbus-send
だと型の指定が面倒だが(まあ 1
と "1"
の区別つかないのでそれはそう)
Emacs だと Lisp での型が適当に DBus の型にマッピングされていて割と楽。
あと引数が一致しなかったりしたら Emacs Lisp の例外が上がる。
(dbus-call-method
:session "org.gnome.Shell"
"/org/gnome/Shell/Screenshot"
"org.gnome.Shell.Screenshot"
"ScreenshotWindow"
t t nil "/tmp/foo.png")
elisp の型とのマッピングだとうまくいかない場合やマッピングされていない型を使っているメソッドを叩く場合、キーワードパラメータで手動で指定できる。
(dbus-call-method
:session
"org.gnome.Shell.PortalHelper"
"/org/gnome/Shell/PortalHelper"
"org.gnome.Shell.PortalHelper"
"Authenticate"
:object-path "/org/gnome/dummy" "" 0)
あと array の中身の型を指定したい場合とかとか。
(...
'(:array :signature "i")
'(:array :signature "{sv}")
...)
プロパティを読む
同上
(dbus-get-property
:session "org.gnome.Shell"
"/org/gnome/Shell"
"org.gnome.Shell"
"ShellVersion")
;=> "3.38.1"
プロパティに書く
同上。これをやるとウィンドウ一覧の画面が表示される。
(dbus-set-property
:session "org.gnome.Shell"
"/org/gnome/Shell"
"org.gnome.Shell"
"OverviewActive"
t)
シグナル
同じ。面倒臭くなってきた。 これは存在しないシグナルを subscribe してもエラーが出ないっぽい。
(dbus-register-signal
:session "org.gnome.Shell"
"/org/gnome/Shell"
"org.gnome.Shell.Extensions"
"ExtensionStatusChanged"
(lambda (uuid state error)
(message "uuid: %s" uuid)))
結論
Python 好きじゃないこともあるのかもしれんが、いろいろ書かなくていいので面倒臭い度低めな気がする。 一回眠くなくなったけどまた眠くなってきた。